工場の作業風景はヒントの宝庫

機能性を落とし込む唯一無二のワークウェア

ところは東武亀戸線「小村井駅」
下町とはいえ墨田区にも2両の路面電車が走っている。
駅を降りて、路地裏を少し歩く。
ステンレス金属の研磨加工をする工場様からのご依頼。

当初は胸に社名が入ったロゴTシャツを製作する案件、
ただ実際に現場を訪れ、従業員さんの作業を観察していると
様々な動きや工程があり、アイデアがふつふつと、、、。
生地の素材や機能性、仕様をこだわることでサポートできる点が見つかり、
ご提案をさせて頂きました。

粉塵が舞う工場内、
暑さで過酷な環境、
ヒントはあらゆるところに。
ヤスリが回転する大型の設備は、常に危険が伴う

着ている作業着は着古したTシャツが目立つ、
油汚れもそうだが、Tシャツの裾は摩耗し、穴が空いている箇所も多い

ご提案として、吸水速乾の身生地を主に、
裾には耐摩耗の強度あるコーデュラ混の素材を使用
脇下などにもメッシュを入れ通気性は確保しつつ、脱ぎ気がしやすいAラインのシルエットに。
袖や裾が機械に巻き込まれないように、袖は長めのリブを、裾はAラインが絞れるようアジャスターを付けた。

出来上がったそのシルエットは、
まだ名前もついていない新たなワークウェアのスタイルとなり、
作業着には見えないカジュアルな見た目とは反し、
機能性を盛り込んだツバメ研磨のオリジナルとなった。