Design Shanghai 出展レポート
上海で感じた、ニット技術と市場の新たな可能性
この度、オリジナルプロダクトの「ReVessel」として
アジア最大級の国際デザイン展示会「Design Shanghai2026」に出展いたしました。
世界中のデザインブランドやクリエイターが集まるDesign Shanghai。
家具、インテリア、素材、ライフスタイルなど幅広いジャンルが集まり、世界のデザインの今を感じられる場です。
今回、私たちKIPSも、ニット縫製工場の技術から生まれたプロダクト ReVessel を携え、
世界の場として、上海へ向かいました。
想像以上だった、海外展示会の規模感
今回実際に現地へ行ってまず感じたのは、海外のデザイン展示会ならではの規模の大きさと来場者の熱量でした。
会場には世界各国のブランドが並び、展示ブースのつくり方、空間演出、見せ方の完成度も非常に高く、ひとつひとつのブランドが世界観を強く打ち出していました。
また、来場者側も単純に「商品を見る」という感覚ではなく、
「どんな背景で生まれたのか」
「どんな技術があるのか」
という部分まで深く見ている印象がありました。
感覚的な表現ですが、日本の展示会とはまた違う、デザインそのものへの感度の高さを強く感じました。
ただ商品を並べるだけではなく、ストーリーや思いも含めてブランドとしてどう伝えるか。
その重要性を改めて感じる機会となりました。



「これは何でできているの?」
ReVesselの前では、
「これは何の素材?」
「ニット?」
「フラワーベースなのに柔らかい?」
という反応を非常に多くいただきました。
ガラスや陶器ではなく、ニット素材でボトルを包み込み、新たな価値へ変換するプロダクト。
中国の方だけでなく、ヨーロッパ、アジア各国の来場者やバイヤーの方々にも興味を持っていただき、多くの会話が生まれました。
言語が違っても、素材の意外性や技術的背景への関心は共通していて、プロダクトをきっかけに自然と会話が始まる場面が何度もありました。



中国という巨大な市場を体感
そして今回、展示会そのもの以上に印象に残ったのが、中国市場の大きさでした。
街を歩いていても、展示会会場でも感じたのは、人の多さだけではない「市場のエネルギー」です。
中国というと大量生産や価格競争のイメージを持つこともありますが、実際に現地で感じたのは、それだけではありませんでした。
デザインやライフスタイルへの感度が高く、品質やストーリーに価値を感じる層が確実に存在していること。
そして、そのマーケット自体の母数が非常に大きいこと。
一定の富裕層が存在し、デザイン性や独自性に対してしっかり対価を払う文化が形成されていることも、現地で肌感覚として感じることができました。
日本国内だけを見ていると見えない市場規模や可能性を、実際に現地で体感できたことは非常に大きな収穫でした。



日本の縫製技術が、海外では別の価値になる
ReVesselは、単なるニットカバーではありません。
100年以上ニット製品と向き合ってきたKIPSの縫製技術、特殊ミシン技術、そしてアパレルの現場で培ってきた細かな技術の積み重ねから生まれています。
普段OEM事業の中では当たり前になっている技術も、場所が変われば新しい価値として受け取られる。
国内では「技術」として見ていたものが、海外では「デザイン」や「独自性」として評価される場面も多くありました。
今回の出展は、ReVesselの可能性だけでなく、KIPSの技術そのものの可能性を改めて考える機会になりました。
会場でお会いした皆さま、ReVesselをご覧いただいた皆さま、ありがとうございました。
これからもKIPSは、工場として培ってきた技術を新しい領域へ広げながら、ニットの可能性を探し続けていきます。