~ニットの分類~
以前のこのブログでも紹介しました
「ニットの素材」
このお話をもう少し。
一般的に想像されるニットは、
セーターやカーディガンなど。
これらは「横編み」と言われる分類、
パーツを身頃や袖の形に編み、
[リンキング]という特殊な方法で縫い合わせていきます。
また今では、特殊な機械で縫い合わせずに形を作ることも可能になっています。
入力すれば自動でセーターなどアイテムが完成された状態で出来上がる、
まるで自販機の様なイメージでしょうか。
キップスは
Tシャツやスウェットなど、
「丸編み」という素材のアイテムを製造しています。
大きな生地をパーツの形に切って、
ミシンで縫う。
英語で言う[cut&sewn]
カットソーが主体です。
「丸編み」の世界では、
まだ自動では製品は作れないのです。
シャツなどの織っている生地と異なり、
編んだ生地は伸び縮みがあります。
ミシンで縫う時も、
手で引っ張ってしまうと縫い目がずれてしまう。
伸縮度合いも生地それぞれ異なる。
職人の手・感覚・経験が問われます。
一枚の製品にも職人さん一人一人の
技術が込められているのです。
これだけ世の中がハイテクなもので溢れているのに、
未だに自動では作れないものが、
身近な服というのは、
おもしろいですね。
ぜひ今着ている服の縫い目にも
触れてみてください。